起業家、経営者は孤独との闘い?でも、“裸の王様”になれば、ビジネスは必ず失敗する。

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こんにちは、後藤です。

起業家、経営者は孤独との闘い?でも、“裸の王様”になれば、ビジネスは必ず失敗する。

 

たった一人で起業し、
ビジネスを切り盛りする毎日…。

起業して経営者となり、部下を抱えながらも様々な判断、決断にはその責任を問われ、代わりになる人は誰もいない…。

それが、起業家、経営者。

起業家や経営者は、実に孤独で淋しいものです。

って言うと、起業したくなくなるかな笑

勿論、いいことのほうが多いですよ。

誰が指示、命令されるわけでもなく、
時間の束縛もなく、ある意味において自由。

しがらみや面倒な人間関係に悩まされることもなく、どこかの組織に属していた毎日とは一変。

けれど…。

誰からも指示、命令されることもなくなり、ただ自分の思いのままに何でもできてしまうことに慣れると、思わぬところで躓いてしまいます。

だんだん、誰かに指摘されること、批判されること、非難されることを疎ましく思い、指摘、批判、非難に打たれ弱くなり、

そういう指摘、批判、非難を向けて来る対象を遠ざけたり、疎遠になったりして、結局、自分を褒めて耳障りのいい言葉しか並べない人としか関係性が築けなくなる。

そうすることによって、
「正しい判断」や「決断」が出来なくなる。

そういう起業家、経営者は意外と多いモノです。

しかし、ビジネスとは本来、

顧客から自分が提供する商品やサービスに対して、厳しい指摘や非難、批判、指摘を受けることにより、それを改善することでよい商品やサービスを創り上げて行くことが出来ます。

結局、それが出来なければ、
ビジネスで成功することなどできません。

冷静に考えてください。

顧客からの厳しい指摘や批判から目を逸らし、反省も改善もなく、開き直り、居直るような経営者の提供する商品やサービスを購入することができるでしょうか?

そんな人と一緒に仕事をしたいと思うでしょうか?

また、人は立場が上がり、権威や権力を手にすると、そうした厳しい指摘を自分に傾けてくれる人が、いなくのなるのも事実…。

自分や自社を客観的に評価してくれる人
との交友は実に大切なこと。

株式会社であれば、経営者を監査する監査役を社内に置く必要がありますが、一人で起業した人や企業規模が小さいうちは、監査役を社内に置くことは難しい。

となると、

身近に自身や自社を客観的に評価してくれる人が少なくなる、もしくはいなくなり、非難、批判、指摘に耳を傾ける機会そのものが失われてしまう可能性があります。

友人、知人や、起業家、経営者のネットワークを大切にし、なるべく自分や自社を客観的に評価してくれる人との交流を怠らないことが肝要です。

また、厳しい非難、批判、指摘を行ってくれる顧客も、本当にありがたい存在。

顧客からの声に真摯に声を傾けることで、
価値ある商品やサービスが提供できるもの。

対面販売ではない、通販大手がコールセンターにおけるインバウンドに力を入れ、

お客様のこうした指摘にフレキシブルに対応することで商品やサービスの向上に普請しているのは、ある意味当然のことと言えるでしょう。

失敗する起業家、経営者の共通点?

 

いろいろな起業家との交流がある中で、失敗する起業家、経営者には、以下のような共通点があります。

①「すみません。」「ごめんなさい。」という謝罪の言葉を素直に述べることが出来ず、「嫌、…。」、「しかし、…。」などが口癖で、すぐに言い訳や反論をしてしまう。

②自分のいう事をよく聞く、“とりまき”を常に傍に置き、目上の人や尊敬する先輩との交流よりも、“なれ合い”の関係の方に重きを置く。

③顧客からの厳しい指摘に“逆切れ”し、
顧客を排除したり、取引を辞めたりする。

④起業する以前は恵まれた環境(家庭や所属した会社が大企業)にいて、批判や指摘、非難を受ける機会が乏しく、問題や課題に直面すると、パニック状態に陥る。

成功する起業家、経営者の共通点?

 

①「すみません。」、「ごめんなさい」と素直に言葉にして、問題や課題の原因、要因をつきとめ、すぐに解決策を講じる

②自分より目上の人、尊敬する先輩や、年上の人との交流に重きを置き、なるべくそういう人との付き合いを大切にする。

③顧客やステークホルダーと良好な関係を維持することができる、高いコミュニケーション能力を持っている

④厳しい環境に身を置き、苦労が多く、人の痛みや辛さを理解でき、ハングリー精神も旺盛

では、ここでこうした指摘や、批判、非難に適切な対応をできず、再起に苦悩している起業家、経営者の事例を紹介したいと思います。

1.ネット通販で輸入雑貨を扱っているAさん(当時28歳の事例)

Aさんは元々、大手総合商社に勤めていたのですが、たまたまシンガポールに出張した際に、とあるキャラクターの版権を個人で入手する機会を得ました。

そのキャラクターグッズを輸入販売する企業を立ち上げ、独立を決意しました。

そのキャラクターを日本で販売できる権利を有するのは、Aさんのみ。

話題性もたかく、テレビや雑誌で取り上げられ、Web通販も順調に売り上げを伸ばしていました。

ところが…。

お客様の注文を受けたマグカップが梱包の甘さと、宅配会社の粗雑な扱いで、破損…。

破損した商品を受け取ったお客様が、それをSNSにUPしたことをきっかけに波紋が広がります。

お客様は、「○○から壊れた、カップが送られてきてショック!」というコメントと共に壊れたマグカップの写真がアップされました。

それに対してAさんは

「それは宅配業者、×社による、配送の際のミスです。まるで弊社の商品が粗悪品であるような投稿をお控えください。」

とコメントしてしまいました。

本来は、まず謝罪をし、
すぐに代替品を送るのが正しい判断。

Aさんの投稿に、「まずは、謝罪でしょう!」とか「宅配業者に責任転嫁?信じられない!」などのコメントが上がり、たちまち炎上!

すぐにこの誤った対応が拡散され、
〇〇社は評判を落とし、商品売上が激減。

Aさんは、積み重なる返品と在庫の山に、
頭を抱えています。
 

2.手厳しい先輩からの指摘に耐え切れず逃げ出し、結局、仲間を失ったBさん(当時31歳)の事例

Bさんは、広告会社から独立し、マーケティングコンサルタントとしての活動をはじめ、同業者の仲間たちと勉強会を行うなど精力的に活動していました。

Bさんは、コンサル先に対して“商品やサービスの質よりも、広報、PR、宣伝活動に重きを置くことを推奨する”ブログを記述したことに、

先輩のコンサルタントから、

「それでは長期的な顧客との良好な関係は築けない、方針を改めた方がいい。」

というメールを受けとったのですが…。

自分の主義、主張と異なる指摘を素直に受け入れることができず、勉強会に出席することもなくなり、自分を持ち上げてくれる顧客経営者との交流に重きを置くようになりました。

とある、零細企業が開発した商品の販売に、とある地方のテレビ局でのCMでの宣伝を推奨し、実施したのですが…。

地方局でのスポットCMは、例え地方といえども数百万~数千万の予算を必要とします。

CMのON AIRを推奨したのは、自分の取り巻きともいえるとある広告代理店から口車に乗せられ、のバックマージンを受け取る契約ができていたから…。

その企業は莫大な広告予算に対する経費対効果を得ることができなかったコンサル先企業は、窮地に追い込まれました。

裏事情を知り、Bさんを快く思っていない経営コンサル仲間から事実をブログで暴露されたBさんはすっかり顧客の信頼を失い、コンサル活動が不能になりました。

Bさんは、先輩の耳に耳を傾けず、
付き合いをたったことで仲間の信頼を失った。

目先の利益に目がくらみ、大切な顧客を貶め更に、バックマージンを取り巻きから得たなど…。

信義に反する誤った判断を重ねてしまったのです。 

起業する、独立すると、
すべてを一人で判断することになります。

厳しい指摘や批判、非難に素直に対応し、課題、問題の要因を理解し、すぐに善後策をもって対応しましょう。

また、自分を客観的に評価してくれる、目上の人、立場が上の人、年上の人との交流が重要。

自分より多く経験を持つ人の高い見識や知識に触れることで、自分の視野も大きく広がります。

新しい価値を提供できる自分、自社になるためには、新たな発見や出会いから生まれるもの。

多くの人との交流を絶やすことなく、知識、見識を広げる努力を惜しまず、視野を広げる努力を怠らないことが大切です。

では、今日はこの辺で。

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