【起業8年目が語る】何も特技や知識やスキルがない人は起業は難しいのか?

こんにちは、 後藤(@tsuyoshi.0501)です。  

起業をしようと呼びかけている自己啓発書やメディアが数多くあります。そんな流れから自分も起業を考えているという方も少なくありません。

しかし、起業と言うと何か特別な技能やスキルを持った方が良いというイメージを持っている方もいるのではないでしょうか。

そこで今回、何も特技や知識やスキルがない人は起業は難しいのかといったテーマでお話をしていきます。

これを読めばきっと、スキルや知識のない方でも起業を目指せるのではないでしょうか。

それでは解説していきますね。

何もないところから起業はできるのか?

結論を言えば何もないところから起業はできます。

なぜなら、事業化したいアイデアを与えてくれる人や起業を支援したい行政や組織がたくさんあるからです。

ただし、身に着けたほうが良い内容もゼロではありません。

それは3つのお金の知識、資金調達、会計の知識、そして税金の知識です。これらは、個人事業主や会社を経営するうえでなくてはならない知識です。

スキルはなくとも、何もやれることがないという状態でも知っておくべき知識といえるでしょう。

これら3つについて、具体的にどのようなものかを紹介していきます。

資金調達の知識

これは、起業するうえでどのようにお金を集めたら良いのかという知識を指します。

つまり、銀行や投資家、行政、組織といったところから資金をもらう知識が必要です。

確かに家がお金持ちだったり、自分の貯めてきた、たくさんの資金があったりすれば理想です。

しかし、そういった手段によって自力で資金を集めるのは現実的ではありません。

こういった手段に頼らないために銀行でお金を貸してもらうにはどのようにすればいいのか、投資家にアピールする方法はあるのかといったことを考える必要があります。

ただ、スキルも知識もないと、それらから資金調達するのは困難です。

もっとも現実的な手段として国や都道府県、市町村といったところから支給される助成金を活用することです。この助成金を受け取るには起業を支援する組織に認めてもらったり、それらの助力が必要です。

アイデアや知識、スキルがなくとも起業を支援する組織にアドバイスをもらって知識やスキルの手に入れ方を教わるのもポイントかもしれません。

このように知識やアイデアがなくとも資金調達の方法を知っておくと、事業を展開しやすくなります。

資金さえあれば、知識や技術がある方を雇うこともできますし、道具なども手に入ります。

会計の知識

会計というと難しい印象がありますが、簡単に言えば家計簿と同じです。

家のお金がどのように入ってきて(売上に相当)、どこで何に使っているか(支出)を明確にすることが起業における会計の知識になります。

これを会社や自営業に落とし込んでいくと、その経済活動を記録し、評価・測定することができます。

そして資金を提供してくれる銀行などに経営状況を伝えて、様々な交渉をしやすくすることも容易になります。

また、売り上げが上がっているのに会計の知識がないと、思わぬところで巨大に出費をしていることに気づかず、資金がショート(資金がなくなって経営が立ち行かなくなる)します。

こういった会社のトラブルを未然に防ぐという意味でも会計の知識は重要です。

最後が税金

会社員の時は、勝手に会社が税金を代わりに支払ってくれたので、知識がなくとも問題ありませんでした。

しかし、起業したら

「どういう理由で税金を払っているのか」 「どのタイミングで、どこにいくら税金を払えばいいのか」 「支払った税金が何に使われているのか」

といったことを知らないと、払う必要のない税金をただ支払うだけになってしまいます。

起業をすれば、所得税以外にも消費税、法人税、固定資産税など様々な税金を支払わなければなりません。

この税金をただ意味を知らずに支払っているのと、税金の知識を持っているのとでは、資金のコントロールの能力がまるで異なってきます。

このように知識が技術がなくとも起業はできますが、お金の知識がないと起業はできません。

言い換えれば、いくら知識や技術があってもお金の知識がないと、あっという間に事業は失敗するでしょう。

知識はなくともせめてこれらの基本的な知識を知っておくことは大切です。

ちなみに税理士さんと契約したり、起業を支援するところへ相談すれば、これらの知識を学ぶことができます。

特技なしでも起業したい場合は?

特技なしでも起業できますが、やはり厳しい場合が少なくありません。

ここでは特技なしでも起業したい場合はどうすればいいのか次の3つのポイントを中心に紹介します。

  • 自分が特技と思っていないこともある
  • 好きなことや興味のある分野
  • 儲かりそうなことをする

特技なしでも起業したい場合、この3つのポイントをチェックしていきましょう。

自分が特技と思っていないこともある

自分にとって特技ではないと思っていることが実は特技というケースが少なくありません。

この特技の探し方を知ることがポイントで、その方法は、視点を変える、身近な人に聞いてみるということです。そして複数出てきたら特に楽しめそうなことは何か絞ります。

まず視点を変えることとして、過去を振り返ってみるのがポイントです。

例えば、これまでで一番努力したこと、飲食店のアルバイトを一生懸命したのであれば、飲食店のサービス提供が特技といえます。

また、人に感謝されたことは何か、人にアドバイスできる分野は何かといった点も特技の発見につながるでしょう。

これらの特技は、あきらめずにやり切った実績につながります。企業はあきらめずに経営するというのが一つのポイントです。

そういった意味で過去を振り返ってみるのも重要といえます。

身近な人に聞いてみるのも良いかもしれません。人から見て、特技ともいえる強みを教えてもらえることも意外と多くあります。

客観的な視点を取り入れれば、自分でも気が付かなかった特技の発見につながるでしょう。

具体的には家族や同僚、友人などに得意そうな分野は何かを聞いてみるのです。

そうすることで、誰かが何かしらの特技発見のためのヒントが得られるはずです。

これらの中から絞り込んでいくのがポイントです。

好きなことや興味のある分野

好きなことや興味のある分野に特技のヒントを求めるのもポイントです。

好きなことや興味のある分野は、意外と人にはない知識や技術を持っていることが少なくありません。

趣味レベルの知識や技術であっても、起業をきっかけに、より深く探求することで収益につながることもあります。

例えば、トレーニングなどに興味がある方ならパーソナルトレーニングジムなどの起業ができます。また、未熟な知識でも起業に向かって知識吸収すれば、トレーニングに興味のない方以上に多くの知識が得られるでしょう。

このように好きなことや興味のある分野は特技を見つけるチャンスなのです。

儲かりそうなことをする

何もないという場合は、儲かりそうなことをしましょう。

例えば、その時代で流行っているビジネス、転売で利益を上げたり、アマゾンや楽天などのECサイトを利用して商品を販売、WEBサイトでアフィリエイトをするといった事業等です。

これらは、仕入れと販売をひたすら行うだけで、店舗がなくとも利益があげられます。

儲かりそうなことを特技にすれば、お金が入ってくるのがモチベーションになって、より本格的に事業を展開することができるでしょう。

何も知識やスキルがないけど問題ないのか?

何も知識やスキルがなくとも起業するには問題になりません。

一見必要なマーケティングやブランディング、営業、SNSやビジネスマインドなどもカバーすることは十分可能です。

ただ、基本的な知識は必要なので、その点をまとめていきましょう。

マーケティング

マーケティングのポイントは、市場を知ること、強みを知ること、そして実行することです。これらのことを知っておけば、マーケティングが可能となります。

市場は、自分が起業したいと思っている分野です。

例えば飲食店市場というと、大手がひしめく非常に厳しい世界といわざるを得ません。

しかし、自分が興味を持っていた団子に注目するとどうでしょうか。飲食店の市場としては狭いかもしれませんが、大手はスーパーか老舗のお菓子屋さんだけです。

しかもそれらもほとんどなく、起業したいと思っている場所のスーパーの団子がとてもまずかったら参入するチャンスはあります。

このように市場と自分の強みが一致するポイントが見つかったら、出店するなどの行動に移しましょう。

プロのコンサルティングに任せる手もありますが、自分でマーケティングをする場合はこういった点がポイントです。

ブランディング

ブランディングというと広告代理店に高いお金を払って行うイメージがあります。しかし、自分たちでできることも十分あるといっても過言ではありません。

確かにブランディングは外部に向けたメッセージを意味します。しかし、起業したての小規模な企業では、そんなメッセージを発信することは資金的にも不可能でしょう。

このような場合に重要になるのが内部に向けたブランディングです。

従業員間の共通した意識や自分の中のモットーなどが自社のブランディングにつながっていきます。

まずは、自分たちがどうなりたいか、どうしたいかを定め、その目的に向かって自分たちが動いていきましょう。

営業・コミュニケーション

どんなに優秀な能力があっても営業やコミュニケーションの力がないと、起業に失敗します。

逆に営業力やコミュニケーションの力があれば、知識や技術がなくとも収益が挙げられるようになるでしょう。

事前に営業などの経験を積んでおけば問題ありませんが、そうでない場合は台本を用意しておきます。契約や購入をしてもらうためのパターンを分析して、いくつかの場面に分けます。そしてその場面ごとのセリフを用意するのです。

このようにあらかじめ準備しておくことである程度フォローできますが、試行錯誤を繰り返してどんどん洗練させていくのが重要です。

SNSやWEB

SNSやWEBを利用するのもポイントです。

現在はWebを利用したマーケティングが基本になっています。ホームページを持ってSNSなどと連携していくのが望ましいですが、資金がない場合はTwitterやFacebook、Instagramでアカウントを立ち上げましょう。

これらの手段は基本的な利用であれば資金が必要ないからです。

また、無料で作れるWebサイトサービス(WordPress)もあるので、こういったものも利用し、時期が来たら検討をしましょう。

ビジネスマインド

最後がビジネスマインドです。

精神論のようになってしまいますが、重要なのは3つ「やりぬく」「売り切る」、そして「使えるものはフル活用」ということです。

起業すれば、トラブルやうまく行かないことなども少なくありません。そんな時でもやり抜くという覚悟を持てば、何かしらの解決の糸口が見つかるはずです。

売り切るというマインドも重要です。

軌道に乗せるのが早い起業家はとにかく動き回ります。

つまり、自分のサービスを必死で売り切ろうとしているのです。ポイントとしては少額でもお金を受け取る、スモールビジネスでも開業するということ。

準備万端の日は一生来ないので、見切り発車しましょう。

使えるものはフル活用します。

家族や友人、無料ツール、とにかく今使えそうなものは、どんどん使っていきます。そうすることで非常に使える手段を見つけられます。

例えば、4つ無料で使えるツールがあったとしたら、1度に4つ登録してしまいましょう。

このように起業するために起業家のマインドセットも知っておきましょう。

起業したいけどお金がない場合は?

能力や技術がなく、資金もない、そんなときは資金調達しましょう。

昔は親戚や銀行に借金をして起業するのが定番でしたが、今は多様化しています。ここでは、現代的な起業のための資金調達を紹介します。

クラウドファンディング

クラウドファンディングは現代的な資金調達の最たる手段でしょう。

自分のアイデアをクラウドファンディングのサイトで公表して、お金を集めます。

思い付きでもある程度形にしてユーザーに問えば、良いアイデアなら一気にお金が集まるでしょう。

金融機関等にお金を借りる

昔からの定番ですが、金融機関にお金を借りるという手段もあります。

しかし、近年は起業を支援する風潮が起こっており、日本政策金融公庫など比較的条件が緩い貸し付けの機関も登場しています。また、銀行もきちんとした事業内容であれば、予想以上の資金調達に協力してくれるでしょう。

投資家を見つける

投資家を見つけるのも有効な資金調達法です。

世界にはお金はあるけど使い道に困っている人が多くいます。日本も例外ではありません。こういった方は、お金はあるけどアイデアはない、でも起業に関わりたいと思っている人がほとんどです。

そのような資金力のある投資家を見つけて、自分のアイデアをプレゼンすれば、うまく行けば投資をしてくれるでしょう。

コストがかからないIT起業

起業というとお金がかかるイメージがありますが、実はインターネットなどを利用してIT起業することで資金なしでも起業できます。

例えば、YouTubeやフリーランスのサイトなどを利用することによってコストゼロで起業できます(YouTubeもスマホのカメラさえあれば動画を上げることができます)。

最初は少額ですが、徐々に技術や視聴者を増やせば、収益を出せるようになるでしょう。

もちろん、パソコン一つでサービスを作り出し、収益化に成功すれば資金がなくとも収益が得られます。

できない理由を見つけるのではなく、できる方法を考えるのが起業家だ

知識や技術がなくともお金の知識さえ学んでしまえば、起業することは可能です。

むしろその知識がなければ、いくら知識や技能があっても起業はできません。今回紹介したポイントをもとに起業に向けて歩き出しましょう。

最後に起業家のビジネスマインドになりますが、できない理由を見つけるのではなく、できる方法を考えるのが起業家だということです。

とにかく技術や知識がなくともできる理由を考えて前向きにどんどん行動していきましょう。そうすることで道がひられることも多いはずです。

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