IT起業は難しいのか?店舗系ビジネスよりリスクがなく儲かる

IT起業家というと、難しい、敷居が高い、特殊な能力や高いインテリジェンスが必要という先入観を持っている方が多いはずです。

確かに有名な企業のトップは、国内外のトップクラスの大学を卒業し、学生時代から頭角を現した人物も少なくありません。

しかし、規模を追い求めなければ、だれでも気軽に挑戦できる分野の起業家でもあるのです。

そこで今回は、IT起業家とはどんな職業なのか、難しいイメージを持ってしまうのはなぜかという理由をお話しし、IT起業家のメリットや種類などについて解説します。

これを読めばきっとIT起業家がイメージ以上に簡単で、気軽な起業ということがわかるのではないでしょうか。

IT起業家とは?

IT起業とは、IT業界で起業する起業家全般を言います。

例えば、ベンチャー企業やスタートアップ企業といった企業を立ち上げる人物というとイメージしやすいのではないでしょうか。

たしかにIT起業家は、主に新しいサービスを生み出し、そのイノベーション(画期的なアイデア)によって社会を変えてしまう人物です。

最新のテクノロジーを組み合わせたり、意外なテクノロジーの社会への応用によって革新をもたらします。

ただ、これは一般的なIT起業家のことであり、実はこんな仕事もIT起業家なのかというような内容のものもあります。

例えば、海外の激安ECサイトから商品を仕入れてパソコン上で管理し、Amazonや楽天といった大手ECサイトを利用し販売する転売業者もある意味IT起業家です。

このようにIT業界に身を置いていれば、Facebookのマーク・ザッカーバーグやソフトバンクの孫正義のような人物から気軽に副業感覚でECサイトでの販売をしているような人物もIT起業家に含まれ、その幅は非常に広いものと言えます。

IT起業が難しいイメージの理由

IT起業というと非常に難しいイメージがあります。その理由として次の3つの理由が挙げられます。

  1. 高度な技術が必要
  2. 社会をあっと言わせるアイデアが必要
  3. 莫大な資金が必要

これらの理由について、なぜそういったイメージがあるのかをお話ししながら、その誤解について解説していきます。

IT起業には高度な技術が必要

IT起業というと、今までイメージしたことのないような高度な技術を利用するイメージがあります。

多くの人々が想像できないようなハイテクノロジーの塊のような技術を提供するのがIT起業家だというイメージです。

しかし、実際は既存の技術の組み合わせであり、Amazonや中国のアリババ(中国の大手ECサイト)などはインターネットが誕生する以前のパソコン通信のころから、類似の技術がありました。

メルカリのようなユーザー間の売買を行うサービスも、技術的にそこまで画期的な技術ではありません。むしろ、高度な技術をふんだんに使ったIT起業をイメージすることは困難です。

このようにIT起業と言っても非常に高度な技術は必要なく、むしろ既存の技術をどう組み合わせるかといった点が重要です。

また、自分自身に技術がなくとも技術を持った人材というのは数多くいるので、そういった人々をうまく利用するのもポイントです。

IT起業は社会を「あっ」と言わせるアイデアが必要

IT起業というと、画期的なアイデアが必要と思われがちです。

実際に先ほどお話しした通り、社会に革新をもたらすような誰もが考えなかったアイデアが必要というイメージを持っている方も多いかもしれません。

ただ、事実としてLINEやGoogleを例に挙げると、これらは必ずしもこれまで世界になかった新しいサービスというわけではないのです。

例えば、LINEのようなメッセンジャーサービスは、パソコンの時代から多くのフリーソフトが存在していました。

また、Googleのような検索サービスもYahoo!やMSN、日本ではgooなどありふれたサービスでした。

これらの事実からもこれまで世界になかった体験や新しいサービスをITを駆使して解決していくことだけがITの起業ではないのです。

IT起業には莫大な資金が必要

起業というと家が買えるような高額な資金が必要なイメージがあります。

実際にかつての起業というと、親戚を回ってお金を集めたり、自宅を担保にしてお金を借りたりといったことが当たり前でした。

しかし、現在は様々な手段で起業のための資金調達が容易になってきています。特にITの起業は、その中でも非常に少額で立ち上げられる分野なのです。

仮に建設業とIT関連の起業を例に比較してみましょう。建設業の場合、最小の規模の起業、いわゆる一人親方と呼ばれる起業であっても作業の道具や車など、リースなどで節約しても数百万円以上に必要です。

一方、ITの分野であれば最小規模で行う場合、パソコンとネットワーク環境があればできます。事務所も自宅の自分の部屋や信用が必要であればコワーキングスペースのようなところを借りるだけでも問題ありません。

つまり、開業資金ゼロ円でも起業できます。

このように近年は起業に資金調達が必要なく、IT起業の規模によっては自室で起業できてしまいます。このような初期の資金調達も非常に少額で出来てしまうのがIT起業家の魅力なのです。

IT起業のメリット

IT起業は、メリットが多く、そのため海外では数多くのIT起業家が日夜誕生しています。そのメリットは次の4つです。

  1. 初期コストが少額
  2. リモートワークが可能
  3. 天災などの影響が出ない
  4. 利益率が良い

これら4つのメリットについて1つずつ項目ごとに解説を行っていきましょう。

初期コストが少額

初期コストが少額です。

これは、先ほどお話しした通り、他の業種と比較してもかなり少額でできることが分かったのではないでしょうか。

日本で、ある意味最も多く起業されているであろう店舗系の起業の代表、飲食関連の起業と比較しても少額です。

例えば、自宅で飲食店を行うなど最小限の開業資金と比較しても飲食店であれば100万円を切ることはありませんが、IT起業ではそれ以下での創業も可能です。

このように非常に安価な初期コストでスタートを切れるのがIT起業の魅力であり、メリットです。

もちろん、企業としての体裁を整えるためには一般的な企業並みの資金が必要になります。

しかし、最小単位の起業を目指した場合、IT起業は非常に低コストでスタートを切れるのです。

リモートワーク可能

IT起業の強みでありメリットなのはリモートワークが可能です。

事務所を借りてパソコンを設置し業務を行うだけではありません。実際に自宅やカフェなどでもネットワーク環境があれば起業できてしまいます。

近年一般企業がリモートワーク化を推進していますが、IT起業においては最初期からすでにリモートワークができます。

また、リモートワーク上で従業員を雇用することも可能です。実際にはほとんど会ったことがないのに複数人の社員を抱える企業を構築することも夢ではないのです。

このようにネットワーク上でメッセージのやり取りをして仕事を行うリモートワークができるのはメリットです。

天災などの影響が出ない

天災などの影響を受けないのもメリットです。

大雨や洪水、豪雪、地震、これらの災害があった場合、拠点を持っている事業は致命的なダメージを受けることも珍しくありません。

例えば、小売店などの分野で起業を行ったとしたら、これらの天災が起こった場合、商品の損失や店舗の被災のダメージだけでは済まされません。自らは無事だったとしても商圏の住民が被災して離散した場合、天災の後で大幅な売り上げダウンなどのリスクが発生します。

一方、IT起業の場合はこういったダメージがほとんどありません。大雨であってもネットワークが確保できれば、避難先で作業を行い業務を継続することができます。

また、商圏も地域に限定されるものではなく他の都道府県、あるいは他の国にも顧客がいます。

そのため、ネットワークさえ確保されていれば、都市が壊滅するような大震災であっても顧客をほとんど失うことなく業務が継続でき、拠点の移動も容易です。

こういった天災に対する強さが非常に高いのもメリットと言えるでしょう。

利益率が良い

利益率が良いのもメリットです。

ITの事業は、ある程度強固なネットワークと必要に応じてサーバー、パソコンなどの端末が用意できれば起業できます。

さらに人もそこまでたくさん雇う必要がなく、自分一人でも業務可能です。

それでいてきちんとした報酬を得られる業界でもあります。つまり、出ていく分(支出)が少なく、入ってくる分(収入)は比較的多いことから利益率が良いのもメリットです。

一方、製造業における起業のケースでは、こういったメリットは期待できません。製造拠点となる事業所を建設し、従業員を雇い、そして営業などのスタッフも必要になる場合も少なくありません。

いくらたくさんの収入が入ってきても、設備投資のための融資を返済したり、従業員の給与を支払ったりすれば、純利益は少額です。

このようにIT分野の仕事は、一般的な事業といわれる仕事に比べて利益率が高い仕事といえます。

IT起業の種類

IT起業家は様々な分野で起業を行います。

ここでは、IT起業として比較的難しいものから簡単なものまで主なIT起業の種類を次の4つに分類して紹介します。

  1. ゲーム開発
  2. Webサイト制作
  3. システム開発
  4. アフィリエイト

これらについて紹介していきましょう。

ゲーム開発

ゲーム開発は、IT起業として思いつきやすい分野の1つに挙げられます。

自分自身も楽しんでいたり、多くの人々を楽しませて生活を豊かにしたいという志を持っていたり、起業する理由は様々です。

非常に高度の技術を用いた本格的なゲームを開発する目的で起業することもあれば、中堅ゲーム開発の起業から、業務の一部を受注するなど、起業のスタイルも多くあります。

ゲーム開発のIT起業家というと、いきなり実力者を集めて自社タイトルをリリースするイメージを持つ方も多いかもしれません。

しかし、ゲーム開発の一部分をフリーランスのゲームプログラマーとして受注するのもIT起業の一スタイルです。

まずは自分自身の実力を磨くためにゲーム開発の請負を専門に活動するのも手かもしれません。

WEBサイト制作

Webサイト制作は企業や組織などからWebサイト制作を請け負って事業を行う起業スタイルです。

本業で行うためには、ある程度の規模からスタートする必要があるため、副業感覚で起業して本業の傍らで業務に当たるのが良いかもしれません。

また、Webサイト制作から事業を派生拡大し、インターネット広告などの事業を手掛ける広告代理店のような事業に発展させていく企業もあります。

システム開発

IT起業の中でも技術力が要求される分野です。

例えば、大手のIT企業でエンジニアとして活躍していたり、エンジニアを集めて複数人で起業するスタイルになったりすることも少なくありません。

この分野の難しい理由は、電子機器の制御システムや、企業における業務システムを構築する業務なので、知識や技術がないと起業すらままならない分野ということが挙げられます。ただ、知識や技術があれば1人でも起業できます。

また、人材不足にあえいでいる分野の1つとされているのがシステム開発です。

そのため、的確な技術と知識があり、人手不足の分野に入り込めれば、ある程度の規模までスムーズに成長させることもできるでしょう。

アフィリエイト

アフィリエイトとは、一言で言えばネット広告の事業です。サイトなどを運営しながらサイト上に広告を掲載し、その広告収入で運営を行います。

このサービスはサイトだけでなく、ブログや動画などの広告掲載もも大まかな分類でアフィリエイトといえます。

加えて冒頭のゲーム開発でも、無料版のゲームには広告を掲載し、アフィリエイトで稼ぐという手段もあります。

また、ゲーム以外にもスマホアプリを開発し、そこに広告を載せて、そのアフィリエイト収入で稼ぐというのも一方法といえるでしょう。

極論を言えば、検索結果に広告を載せているGoogleや友人の記事の間に広告を挟んでいるFacebookなどもアフィリエイトを手掛けているIT企業です。

IT起業の中でも難しくないジャンル

ここまで紹介してきたIT起業の中でも難しくないジャンルはアフィリエイトです。

IT起業は、システム開発やサービス提供のように一個人の力や一般の人の知識、技術ではとても困難なものも少なくありません。

しかし、懐の広さがIT起業の魅力でもあります。ここでは、サイトアフィリエイトについて解説していきましょう。

サイトアフィリエイト

サイトアフィリエイトとはブログなどに広告を掲載して、その広告料などで稼ぐ手段です。

このような小規模な副業といってもいいくらい少額の収入であっても、IT技術を利用して自らの力で稼げば十分IT起業家といえます。

こういった起業は今からでも準備をして始めることができ、本業をしながらIT起業できる手段です。

簡単に手順を紹介すると、報酬を振り込む銀行口座を用意し、コンテンツとなるサイトやブログの開設をします。

そしてアフィリエイトサービスプロバイダ(ASP)といわれる広告代理店のような企業と契約し、広告を掲載してもらいうように依頼します。

広告の内容などを選択したらコンテンツに掲載し、アクセスや契約成立で広告収入を得るという仕組みです。

実際に行ってみると、コンテンツさえ作ってしまえば、あとは簡単に起業できるので、ある意味最もお手軽なIT起業といえるでしょう。

このような簡単な事業も十分IT起業に含まれるのです。

リスク無く儲けたい人はIT起業に挑戦しろ

起業というと脱サラや会社設立など、人生を賭けた行動のようにリスクの高い行動というイメージがあります。

しかし、IT起業は規模の大きなものと小さなものまで様々なものが見られるのも特徴です。

それに、規模を求めなければリスクがほとんどない安全なアフィリエイトのような起業も存在します。

もし、起業しなければ、起業をしたい、そんな気持ちを持っている方がいたとしたら、今からでもサイトアフィリエイトの起業を前提にASPの検討に入ってみてはいかがでしょうか。

きっと店舗系の起業に比べて、遥かに簡単なIT起業に驚くはずです。

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